このブログでも何度か紹介しているおすすめ本
「印刷ボーイズ」シリーズの第3弾が、2021年9月2日に発売されました!
この本を知ったきっかけは、日本エディタースクールの先生が、授業で配ってくださった「校正を学ぶ人のおすすめ本」の中に掲載されていたこと。
「印刷ボーイズ」シリーズの主人公は、ナビ印刷という中堅印刷会社で働く、刷元正(すりもと・ただし)。
昼夜を問わず発生するトラブルや印刷事故の数々が、なぜ起こったのか? どのように対処するのか?
印刷や出版、広告関連で働いている人はもちろん、他業種の広報や制作、営業など、印刷物に関わる人なら必ず「あるある!」と共感する話題がてんこ盛り。
マンガとして非常に面白い上、とってもためになります。
印刷ボーイズに花束を~業界あるある「トラブル祭り」第3弾!
もう、この表紙を見ただけで、校正に関わったことのある方は「クスッ」と反応してしまいますよね。
ちなみに、裏表紙には「シュッとした」主人公の姿が描かれています(笑)
上記の校正赤字を反映したらどうなるのか?
ぜひ実際にお確かめください!
私は基本的に、「本は紙で読みたい派」なのですが(すぐに目がショボショボするため)、この本は「kindle版」が便利かなと思います。
なぜなら、第3弾には、「広辞苑」…ならぬ、「印辞苑~印刷用語の基礎知識~」という、印刷基礎用語の解説集が掲載されているからです。
「kindle版」なら、本を持ち歩くことなく、「あの用語の意味、なんだっけ?」と思った時にすぐ読めるので、便利ですよね。
「印辞苑」には、「校正・校閲」の言葉の説明はもちろん、校正技能検定対策にもなり、実務にも役立つ基礎知識が載っています。
また、マンガ部分が大半なので、端末上でも比較的読みやすいかと思います。
今作は、「活版印刷」「DTPエキスパート認証試験」「同人誌」など、興味深いテーマも盛りだくさんでした。
さらに、シリーズ3巻すべてに言えることですが、印刷や出版に関するクイズや豆知識、コラムもたくさん載っていて、とても勉強になります。
私は校正技能検定の学科試験対策としても読んでいました。
「紙の連量」や「紙の目」「CMYK、RGB」など、あまり馴染みのなかった用語も、マンガで読むと頭に入ってきやすかったです。
さらに、赤字箇所以外で変化してしまった箇所を見つけるための校正方法の奥義「交差法」や、おなじみの「パタパタ」も、イラストだとイメージしやすいんですよね。
ちなみに「交差方法」を文章で説明すると
「目の焦点を対象の手前に合わせ、寄り目にして左右クロスにして見る立体視の方法」
となります。
「なんのこっちゃ?」となってしまいますよね ^ ^;
そして何より、マンガとしても最高に面白い!!
あちらこちらに小ネタが仕込んであるので、すみずみまで読むことをおすすめします!
仕事で凹んだ時や、「あちゃー、やらかしたっ」なんて時にも、本を開くとちょっぴり元気をもらえます。
学びがあって最高に面白い。
心からおすすめできる大好きなシリーズです。
●kindle版 「印刷ボーイズ」シリーズ
☆kindle版 最新刊☆
印刷ボーイズに花束を 業界あるある「トラブル祭り」3
\ kindle版 第1弾 /
いとしの印刷ボーイズ 業界あるある「トラブル祭り」
\kindle版 第2弾/
印刷ボーイズは二度死ぬ 業界あるある「トラブル祭り」2
●紙で読みたい派の方は↓↓
「印刷ボーイズ」シリーズは、大きな書店じゃないと、見当たらないことが多いです。
でも私が購入した書店は、印刷工場が近くにあるためか、なんと平積みになっていました!
書店巡りをしていると、そういう「地域性」みたいなものを感じて、面白いですね。
\ 印刷ボーイズシリーズ 第1弾 /
電車の中で読み、何度もふきだしてしまいました。
\印刷ボーイズシリーズ 第2弾/
■「印刷ボーイズ」に掲載されていた印刷事故に、仕事で実際に遭遇した話をまとめた記事はこちら。