ご覧いただきありがとうございます。
家のこと、子どものことなど、目まぐるしい変化があり、約3か月ぶりの更新となってしまいましたことをお詫びいたします。
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ブログを書くようになり、つくづく感じること。
それは、「校正者の目」と「作る人の目」は全く違う、ということ。
文章を作る人は原稿を書く時、
・「何を伝えるか」
・「どの言葉を選び、どの順番で、どう組み合わせたらより伝わるか」
・「同じような表現が続いていないか」
といったことに注意を払っていると思います。
もちろん、文章を書いている時にも、誤字・脱字や表現、事実関係など、校正的な部分に注意は払います。
しかし、そこに注意が向きすぎると、筆が進まなくなってしまいます。
一方、校正者は原稿を校正するにあたり、
・「誤字脱字はないか」
・「おかしな表現はないか」
・「内容は正しいか」
・「整合性はとれているか」
など、一字一字を慎重にチェックしたうえで、客観的な目で全体をとらえて精査していきます。
このブログを例に見ていきましょう。
記事を書くにあたっては、まず私自身が「作る側」として、テーマを決め、内容を組み立て、文章を練り、形にしています。
そして記事が完成すると、本来は、校正作業に進んでいくわけですが、書き手が自分自身だと、「できた!」という達成感・充足感でいっぱいになってしまうわけです。
普段あれほど「校正者は不可欠だ」と実感しているにもかかわらず、自分で書いた文章が形になると、「校正の視点で見直す」ということが抜け落ちてしまうことが多々あります。
そして後日ブログを読み返し、誤字・脱字や表記の誤りに気づき、「おわっ」と一人、声を上げてしまうこともしばしば。
慌ててこっそり修正しております…。
「どうして文章を作っている時、こんな凡ミスに気づかなかったのか?」と首をかしげたくなるのですが、「自分の書いた文章を校正する」というのは、非常に難易度が高い。
自分で書いた文章を「校正の目」で見返すことの難しさと大切さを、ヒシヒシと感じています。
第三者の視点となる「校正の目」はとても大切。
趣味のブログやSNSなどの個人的な発信はともかく、ある程度責任をともなう文章であればなおさら、「客観的な第三者の目」でチェックをせずに発信するということは、とてもリスキーだと思うのです。
自分の目で、まっさらな視点で。
あるいは校正者など第三者の目を借りて。
発信する文章には責任をもって校正作業を行うようにしたいと思いました。
誤字・脱字・表記のゆれ…。
ある程度「定型」かつ「ルールに則った部分」であれば、「AI」と「人の目」を併用することで精度が高められるかもしれません。
▼AIを用いた校正ツール
▼「校正眼」を高めたい方におすすめの一冊。
毎日新聞・校閲グループ著
事例写真も豊富なので校正実務に役立ちます。
上から目線ではなく 「人は誰でも間違える」を前提に書かれているところにとても共感しました。