第1回放映を見て、親子ともども引き込まれてしまった、1978年の大河ドラマ「黄金の日日」。
2021年4月4日より、「NHK大河ドラマアンコール」枠にて再放映されています。
●毎週日曜日 朝6時45分から7時30分まで
44分 ×全51話
リアルタイムでの放映は、なんと43年前！
大河ドラマ16作目となり、当時としては画期的な試みが多かったたそう。
・武将や歴史の中心人物ではなく、史実に残る記述もわずかな「商人」を主役に据えた。
・大河ドラマ初の海外ロケ。
・劇団系やTV出演があまりなかった俳優さんを主要キャストに
画面からは、作り手の熱量がひしひし伝わってきます。
おおまかなあらすじ▼
安土桃山時代、堺の豪商・今井宋久の船で下働きをする助左（のちの呂宋助左衛門）。琉球へ向かう途中に難破してルソン島に漂着。海外との交易に目覚め、帰国後、貿易商として豪商への道を突き進む。商人の町・堺とルソンを舞台に、信長、秀吉など権力者との攻防を通して、貿易に命をかけた自由人・助左衛門の剛胆な生涯が描かれる。
NHKアーカイブス「NHK放送史」
ストーリーや配役は骨太ながら、今見ても古臭さを全く感じさせないのがすごい！
実は、見る前は「小学生の子どもにはちょっと古すぎるかな？」と心配していました。
子ども自身、
「2000年より前の大河ドラマは、画面が古いからあんまり見たくないな～」
と気乗りしていなかったので…
でも、活劇的な場面もあったり、時代背景も2020年の「麒麟がくる」と同時期ということもあったりで、ストーリーに入っていきやすかったみたいで、子どももハマって見ています。
それにしても、キャストの豪華さは目がくらくらするほど。
（以下、出演者は敬称略）
主役の呂宋 助左衛門（るそん すけざえもん）は六代目市川染五郎（現・二代目松本白鸚）。
（松たか子さんのお父さん。若き日のお姿は、どことなく似ておられるような…）
堺の豪商・今井宗久に丹波哲郎、織田信長には（史上最高の信長役という評判もある）高橋幸治、豊臣秀吉に緒形拳、石川五右衛門に根津甚八。
鶴田浩二や宇野重吉、志村喬ら重鎮をはじめ、若き日の鹿賀丈史、大河ドラマでおなじみ津川雅彦、演劇のレジェンド・唐十郎など、
「豪華すぎ！！」
という言葉しかみつからないです（笑）。
女性陣も、栗原小巻、竹下景子、名取裕子、藤村志保。
そしてなんと言っても、モニカ役（！？）の夏目雅子の香り立つような美しさよ…
今後、舞台がフィリピンへとダイナミックに広がり、安土桃山時代の海外がどんなふうに描かれるのかも興味深いです。
あの三谷幸喜さんも、高校時代にリアルタイムで見てハマり、2016年に脚本を担当する「真田丸」でもオマージュしたほど。
まだ何者でもない主人公の助左（のちのルソン助左衛門）がとにかくいいやつで…
いろいろなことに巻き込まれまくり、短パン(水夫の衣装でしょうか…わが家では「助左短パン」と呼んでいます)で駆け回る姿を、ハラハラしながら、母のような気分で見てしまいます。
声は気弱なのに、眼差しからは意志の強さが感じられ、とっても魅力的な助左なのです。
でも！ 裏街道を歩むことになる、天下の大泥棒・石川五右衛門を主要キャストとしていることから、
ただの「若者のサクセスストーリー」では終わらないはず！
なにかと我慢することや、気がかりなことも多いこの頃ですが、
家での楽しみごとが一つ増えて嬉しいです。
「黄金の日日を見逃していた」「もう一度じっくり見たい」そんな方には…
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