私が商業印刷の校正者になるまでの軌跡をまとめてみました。
「校正の仕事に興味がある」方はもちろん、「これから手に職をつけたい」「40代半ばの就職って?」という方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
これまでの歩み
時をさかのぼること20数年、新卒で小さな広告会社に就職。
事務職ではあるものの、業務内容は幅広く、取り扱う広告の内容チェックや進行管理なども手伝う機会がありました。
(なんせ人手が足りなかったもので…)
その後、縁あって上京、結婚、出産。
子育て中心の毎日は、私にとっては楽しくて、さまざまな発見もありました。
かけがえのない基調な時を過ごすことができたと思っています。
(もちろん、それなりに大変なこともありましたが…)
仕事は出産前に辞めていたのですが、子どもが小学生になり、子育ても一区切りつきはじめると、お金の面でも精神的な面でも、
「そろそろ外に出て働きはじめたい」
と考えるようになっていきます。
「できること」と「やりたいこと」の着地点
学生時代のアルバイトもふくめ「幅広い仕事をやってきた」一方で、「これができます」と胸を張って言えるほどの知識やスキルがなかった私。
40代半ばとなり、「50代、60代になっても働き続けられる仕事を見つけたい!」と強く思うようになったのでした。
この先、年をとっていくと、体力が落ちていくことはおそらく避けられない。
20代・30代の頃のように、時間を自分のためだけに使えるわけでもない。
これからの仕事を考えるにあたって、「細く長く続けていけること」が、私にとってキーワードになると考えました。
自分が楽しいと思えることは何か。
これまでやってきた仕事の中で、比較的、無理なくストレスなくできることは何か。
そう考えたとき、
「活字を読むことなら苦にならず、時間を忘れてできるなあ」
とあらためて気づきます。
そして、かつて広告の原稿チェックの仕事をしていた時のことを思い返しました。
気になりはじめた「校正」の仕事
原稿内の小さな誤りに気づいて感謝されたこと。
ミスに気づけなかった自分自身にがっかりしたこと…。
でも、前向きに取り組めていたのは、原稿チェックの仕事が「好き」だったからかな?
原稿に誤りがないか、書かれている事実が正しいものかなどをチェックする「校正・校閲」の仕事は、もしかすると自分に合っているのでは?
「校正者」を目指してみようかな。
そんな考えが頭の中でふくらんでいったのでした。
続きは次の記事へ▼
次の記事では、校正をどのようにして学んだかを振り返っていきます。
実際に通ったスクールの紹介や講座内容、授業料などもわかりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
\校正を学ぶにあたって使用した本/
\印刷の仕組みや業界の裏側がマンガで学べます。 校正技能検定対策にも◎/
\印刷ボーイズシリーズ 第二弾/
相変わらず、面白くてタメになります。
\校正者はもちろん、日々言葉と向き合う人におすすめです/