☆2023.1.4 更新☆ 2023はどんな年に?

校正者養成スクールに通うか、独学か

窓辺の本

※本ページにはプロモーションが含まれています。

このページでは、日本エディタースクールに通学を決めるまでの経緯と、日本エディタースクールの開設コースやその内容、学費などについてまとめています。

「40代・ほぼ未経験」で校正者になるには?

子どもの小学校生活も落ち着き、約8年ぶりに外で働くことを考えはじめました

これまで漠然と抱いていた校正の仕事への興味が深まり、どうやったらなれるのか、何を学べばよいのかを調べる日々。

校正の仕事について、ネットで検索してみたり。
→当時は、校正者の仕事について、リアルな体験談などをほとんど見つけられませんでした。

少しでもイメージをつかもうと、石原さとみさん主演のドラマ「校閲ガール」のDVDをレンタルしてみたり。
→今思えば、主人公の仕事ぶりは、ぶっ飛すぎていました(笑)
 でも、純粋にドラマとしては楽しめます

 校正に役立つ知識もちょこちょこと盛り込まれているので、見てよかったと思っています。

さまざまな観点で調べていくうちに、

40代半ば・ほぼ未経験で校正職に就くために、体系的な知識と資格を得たい

という思いが高まっていったのです。

校正の知識と資格、両方を手にする手段として、
日本エディタースクールの「全日制 校正者養成コース」への通学を検討しはじめます。

日本エディタースクールとは

日本エディタースクールは、1964年創立の、出版界で働く編集者や校正者を養成する学校。

1966年からは「校正技能検定」も主催しており、いわば、校正者養成機関の第一人者とも言えます。

校正者の養成コースだけではなく、編集や文章力など、出版業界で必要とされる専門技能を学ぶための講座もあります。

日本エディタースクールの特長は、就職相談室があるところ。

所定のコースを修了後に登録すれば、誰でもいつでも利用でき、日本エディタースクールに寄せられる求人情報を閲覧でき、応募が可能です。
※基本的には4か月ごとの登録更新となり、登録料が必要です。
 詳細はこちら↓の記事で説明しています。

所在地は東京都千代田区神田三崎町

<2021年9月6日更新>
2021年8月1日~、東京都千代田区神田猿楽町に移転されました。
最寄り駅は変更ありません。

詳細は、日本エディタースクール公式ウェブサイトでご確認ください。

2021年8月より【移転】住所・電話・FAX番号変更のお知らせ | 日本エディタースクール

最寄りはJR・地下鉄「水道橋」駅、または地下鉄「神保町」駅なので、家から通えなくもない!

まずは、説明会に参加してみることにしました。

日本エディタースクールの説明会に参加

日本エディタースクールの説明会は、約2時間。

代表の方から、出版業界全般のこと、校正者養成講座で使用するテキストやコース内容、求人について、などのお話と、質疑応答タイムがありました。

資料として、校正刷りの見本や入朱例、修了生インタビュー集などが配布されます。

資料のなかでも、「就職相談室速報」という、スクールに寄せられるリアルな求人情報をまとめたものは、校正の仕事内容や給与、応募条件などが具体的にイメージでき、とても役立ちました
年齢がどの程度ネックになるのか、気になるお年頃なので…

当初は、「校正を学ぶなら、テキスト買って、独学でもなんとかなるのでは!?」
と考えていました。

けれど、説明を聞くうちに、
「この年齢で就職活動を始めるには、スクールに通って体系的に幅広い知識を身につけた方が良さそう…」と考えるようになったのでした。

日本エディタースクール コースの種類

日本エディタースクールには、さまざまなコースと学び方があります。
学びたいことや、都合のつく時間などに合わせて、講座を選べます。

比較しやすいよう、以下にまとめてみました。<2022.8.14更新>

■全日制 校正者養成専門コース →私が受講したコースです。
校正者として必要な知識をみっちり学ぶ、最も充実した校正教育を行うコース

● 講義曜日/月曜〜木曜、約6か月

● 講義時間/10:30〜15:00(または〜13:00)

● 開講月/2月生と7月生あり

● 学費/459,950円

夜間講座
昼間働いている方や学生さんでも通いやすいコース

●講義は平日夜間 18:45〜20:45

● コースは以下4つ

 1 総合コース/編集と校正を学びたい方(週2~3回・最短約6か月)
 ・学費/253,920円

 2 校正コース/幅広い校正の訓練をしたい方(週2回・最短約6か月)
 ・学費/205,940円

 3 編集コース/編集技能を体得したい方(週3回・最短約3か月)
 ・学費/156,780円

 4 選択研修コース/「校正」「編集」など目的に合わせて、夜間部のユニットの中から自由に組み合わせて受講
 ・学費/62,320円+テキスト代(1ユニットの場合)

土曜講座
土曜にたっぷり時間を使って学べるコース

●講義は土曜午後

● コースは以下。

 1 校正教室/校正技能を集中して学べるコース
 12:30〜17:00、開講月は3月と9月、6か月
 ・学費/基礎教室 48,890円、実習教室 101,270円、演習教室 67,690円
 ※複数教室同時申し込み割引あり。
 ※実習教室と演習教室は、編集用具費別途

 2 InDesign 本づくりコース/DTPによる本づくりを学ぶコース
 10:30〜16:30、3か月
 ・学費/基本 166,520円+テキスト代 →2022.8.14公式HPからなくなっていました。

通信講座
通学が難しい方に、以下の5講座あり

1 校正/受講期間目安 8カ月(+延長期間4カ月)
・学費/50,280円 
2 校正フレックス/受講期間目安 6カ月(+延長期間3カ月)
・学費/37,710円 
3 編集/受講期間目安 8カ月(+延長期間4カ月)
・学費/45,040円 
4 編集ベーシック/受講期間目安 6カ月(+延長期間3カ月)
・学費/40,850円 
5 文章/受講期間目安 6カ月(+延長期間4カ月)
・学費/26,180円

●日曜集中講座
日曜昼間に、「校正技能検定」の対策を行う全4回の講座
※受講資格
 1.日本エディタースクールの常設校正講座 修了生・受講生
 2.校正実務経験者
 3.他訓練機関修了者
・12:30~17:30(講義4時間40分/休憩20分含む)
・学費/一般 49,910円、修了生受講 43,810円

※学費はすべて税込、一括納入の場合。分割可のコースもあり。 ※2022年8月14日時点の情報です

うーーーん。
たくさんコースがあって、悩んでしまいます。

できれば全日制のコースでみっちり学びたいけれど、ネックとなるのは45万円超の学費…。


結果として私は、全日制 校正者養成専門コースを受講することに決めました。

人生の折り返し地点で、長く働いていけるスキルを身につけたい。

しっかりと知識を身につけたいけど、自分の性格からして、通信講座でやり抜く自信がない。

平日昼間であれば、子どもが小学校に行っている間に通えるし、自宅からも通学できる距離。

さらに、編集やDTPの知識など、これからの校正者に必要とされそうな知識にも対応しているカリキュラムであることも大きなポイントでした。

実際に半年間通い、「通って良かった!!」と感じています。

校正はもちろん、印刷や漢字、DTPの基礎知識など幅広い知識が身に付き、実務に役立つ演習もたくさんできたからです。

講座内容や得たことなどは、科目ごとに順次、記事にまとめていく予定です。

 ▶日本エディタースクール受講記録(1)縦組校正

 ▶日本エディタースクール受講記録(2)横組校正

 ▶日本エディタースクール受講記録(3)本づくりの基礎知識

講座修了後の就職活動については、下の2つの記事にまとめています

*講座の開設状況など最新情報は、日本エディタースクールの公式サイトでご確認ください。

日本エディタースクールで使用するテキスト3種

日本エディタースクールの講義では、以下3つのテキストを中心に学習を進めます。
加えて、オリジナルのプリント(課題)もどっさり配布されます。

◼️新編 校正技術

「講座テキスト版①~④」

「校正とは何か」という概論から始まり、校正についてはもちろん、編集・製作や印刷・製本知識、用字・用語の知識まで、全4冊にわたって網羅した「教科書」のような存在です。

■校正練習帳

演習用のテキストです。
この2冊を全てしっかりやり終えれば、タテ組・ヨコ組の校正記号のうち基本的なものはおさえられると思います。

■校正必携

「参考書」のようなイメージで使います。
校正に必要な知識がギュッと詰まっている、内容の濃い本です。

【honto】でも取り扱いあり。

校正を学ぶ人におすすめの本

印刷ボーイズシリーズ/

校正技能検定対策にも◎
印刷の仕組みや業界の裏側がマンガで学べてとにかく面白く、しかも役に立ちます。
電車の中で読み、何度もふきだしてしまいました…

★2021年9月2日、シリーズ第3弾 発売★
↓別記事にレビューをまとめました。

☆最新刊☆ 印刷ボーイズシリーズ第3弾

・印刷ボーイズシリーズ 第1弾

・印刷ボーイズシリーズ 第2弾

\校正者はもちろん、ブログやSNSで言葉を発信する人にも是非読んでほしい1冊/

校正者になるまで

体に負担のない正しい姿勢をサポートしてくれる、書見台。

▼天然竹を使用したこちらの商品は、傾斜が細かく調節でき、文字も書きやすそうです。

▼こちらも本受け部分が折りたたみ式で書き込みがしやすい&持ち運びしやすい仕様。

▼こちらは、角度調節可能な書見台+傾斜のあるライティングボードがセットになっており、使いやすそうです。

上でご紹介した3点は、ノートPCやタブレット端末にも対応。

比較的お手頃な値段ですので、仕事はもちろん、読書や勉強などにも使えます。

作業をする時、下を向いた状態が続くと、心身の不調の原因となる「ストレートネック」になる恐れも…

目線と画面の高さを合わせることで、眼の疲れや首こり・肩こりを軽減できるそうですよ。

私も実際に試してみましたが、傾斜があるのとないのとでは、疲れ方が全然違うと実感しました。

今や、夫が自宅で仕事をする時の必需品となっています。

1家に1つあれば家族でシェアでき、テレワークや勉強、読書など、いろいろなシーンに使えるので、とてもおすすめです。


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